霧ケ峰高原の山火事後の状況。(2013.4.29)


4月28日の山火事で,154haが焼けた。

上の写真は,池のくるみ北西から見たものだが,
左は車山,中央奥が蓼科山。黒い部分はすべて焼けたところ。

樹木は大丈夫そうに見られるが・・・。
踊場湿原の中にまで,焼けた黒い部分が伸びている。

 

上方から見下ろした踊場湿原。
完全に火が入ってしまっているのが分かる。

さて,この山火事の影響だが,
意外と植物は,芽吹き前のタイミングなので,影響は少ないかもしれない。
しかし,昆虫たちにとっては深刻なのではないだろうか。
越冬を地下に潜って行う種以外は,ほとんど死滅してしまったと考えられる。
しかも焼けた場所を見る限り,希少種の一番濃いと思われる生息場所は,
すべて火が入ってしまっている。
この地から絶滅してしまうかもしれない種が片手では足りない。
今年は県や市は,相当本気でこの問題解決にあたらないと,
貴重な生態系が壊れて,ただの草原になってしまうと思う。


 

| 前のページ | 次のページ |
| トップページ | ニュースindex |


信州諏訪自然写真館
酒井雅秀