今日は多摩動物公園で蝶を見ることにした。
昆虫生態園の入り口。
ステンレスのトノサマバッタが出迎えてくれた。
このオブジェは,豊科のハクチョウや小淵沢のカブトムシと同じ作家の作品だと思う。
昆虫生態園に入るとすぐに,
オオゴマダラの蛹と前蛹。
この金色の蛹はいつ見ても不思議だ。
ジャングルの中では,周りの木々の葉を映して,
逆に目立たないというが,自然界の色とは思えない。
カメラが温室の温度に暖まるまでしばらく休憩。
レンズとファインダーが結露しなくなったところで撮影開始。
まずはオオゴマダラ。数はとても多い。
ただ,狭い温室内なので,羽の痛みは激しいようだ。
温室の蝶の定番は,マダラチョウの仲間だろう。
あまり多くないが,リュウキュウアサギマダラ(左)とアサギマダラ(右)。
ツマムラサキマダラは多いのだが,きれいな個体は少なく,
しばらく探した末,やっと左の写真のメスを見つけて撮影。
南方系のマダラチョウの,この怪しい紫色は魅力的。
スジグロカバマダラ(右)は,朝のせいか活動的でない。
次に多いのがシロチョウの仲間。
写真は,ムモンウスキチョウのオス(左)とメス(右)。
メスの模様が微かに見える。
どこでも見られるスジグロシロチョウも。
大型のツマベニチョウはたくさんいるのだが,
羽の痛んだものが多く,この個体が一番きれいなものかな。
今,自然の山野でも見られるキチョウもたくさんいた。
右は,羽化したてのメスにオスのが交尾しようと集まってきたところ。
秋型が多いが,夏型も見られる。
数が少ないがタテハチョウの仲間も見られる。
写真は,タテハモドキ。
カバタテハもいたが,きれいな個体は見られず。
アゲハチョウの中では,ひときわ美しく目立っていたのが,
このミヤマカラスアゲハ。後羽裏の薄黄色の筋は消失している。
温室の中で一番数が多いのは左のシロオビアゲハ。
羽化間もないきれいなメスを見つけたので撮影。
数少ないが,ベニモンアゲハ(右)も見られる。
フィールドは初冬になり,昆虫たちの姿も少ないが,
温室内でこうした蝶の観察ができるのは,
シーズンオフの楽しみの一つ。
ちょっと蝶の個体数に対して温室が狭いので,
羽が傷ついた個体が多いのが残念。
E-PL2 45mm
(東京都日野市 多摩動物公園)