2013年4月27日
春の渓谷の花

 


 

 

今日は諏訪地方より1週間近く春が早く進んでいる,北杜市白州町の渓谷にやってきた。
ヤマザクラの花も散り始め,まぶしい芽吹き色に変わりつつある。
遠くの山肌も,コナラやクヌギの芽吹き色が目立つようになった。

 

真っ先に出迎えてくれたのが,フデリンドウ。
花が10個くらいついた株を期待していたのだが,3個が最大。
そういえば,株の数も激減している。ちょっと寂しい気がする。

フデリンドウを撮影している私のそばで,うるさいくらいにさえずっていたのが,オオルリ。
数羽いるようで,時々縄張りを巡って,追いかけ合い等している。
丁度,逆光での撮影となってしまい,色が出ず残念。

 

山肌を少し上がると,ミヤマキケマンが咲いていた。
小さな株なので,花の数は少ないが,黄色の花はよく目立つ。
右のウスバサイシンは,葉が2枚のものが少ない。
以前群生していたはずの場所にも,ほとんど見られない。
やっと見つけた,葉が2枚に花1つの典型的な形のウスバサイシン。
花は,何かに食べられていて,きれいな形ではない。
この花を食べる虫か,節足動物の仲間なのかはどんな種なのだろうか。

 

登山道の脇にポツポツと小さなワチガイソウが咲いている。
もう終わりに近い感じだ。小さなワチガイソウも,
超広角接写で撮影すると,とても立派な山野草に見える。
右は,本当は今日一番の楽しみにしていた,ミヤマカタバミ。
なぜかまだ早すぎたようだ。写真の様な開き初めの花を3個見ただけ。
葉もあまり出ていないようだ。
もっと尾根に近い場所に群生地があるのだが,
いかんせん,今日は装備が軽すぎる。
一番は靴。ウォーキングシューズだ。
ちゃんとした登山靴を持ってくればと悔やむが遅すぎる。
家を出る時は,そこまでは上らない予定だったのだから,当然と言えば当然。
緊急時の食べ物や水も持っていない。
撮影時の体を安定させるためのザイルもない。
従って今日はリタイヤすることにした。

E-M5 75-300mm,D7100 150mm,D3200 10.5mm

(山梨県北杜市白州町)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀