今日は,スキー場のゲレンデに,トノサマバッタを見に行った。
トノサマバッタは生息するのに,かなり広い草原を必要とする。
そのため,スキー場は格好の生息地と言え,年々数を増している。
今日行ったゲレンデは,標高1800メートル。
こんな標高の高い場所でも立派に繁殖している。
緑色の立派なメスが何匹も出迎えてくれた。
トノサマバッタの撮影は,追いかけても良い成果は得られないので,
ゲレンデに座って,読書等しながら,静かに待つ。
するとあちらこちらの草むらから,そろりそろりと出てきて,
撮影の射程圏内にやってきてくれる。
カメラを向けると,一瞬動きが止まり,こちらを凝視するが,
また少しすると,歩き出す。
しばらくして気がつくと,近くでメスが産卵していた。
ただ,背中にはオスが乗っている。
産卵中のメスに,後からオスが乗ったのか,
交尾の終わったカップルがそのまま産卵に移ったのか,
どちらだろうか。判らない。
トノサマバッタは,産卵の穴堀が楽にできるためか,
こうした砂礫の場所に好んで産卵する。
別の場所では,道路にしかれた砕石に産卵していたのも見かけた。
画質はかなり悪いが飛び出しを撮影した。
地面を蹴って体が宙に浮くと同時に,既に羽は全開となっている。
各コマ間は,1/60秒なので,かなり素早い飛び出しなのが判る。
後足のキック力がずば抜けて強いのだろう。
D7100 55-300mm,EX-F1
(長野県茅野市)