2015年9月12日
ヤツタカネアザミと蝶たち

 


 

八ヶ岳山麓の亜高山帯には,
ヤツタカネアザミが群生する。
細かな細い葉が多く,花が下向きにたくさんつくが,
花の色も淡く,決して美しい種ではない。
しかし,蜜は美味しいらしく,蝶たちには大人気。

今日は,標高,約2,000mの群生地での蝶を撮影した。

 

毎年,このアザミに群れるのがクジャクチョウなのだが,
今年は,非常に少ない。2頭が吸蜜しているだけ。
この組み合わせは,山麓の初秋にはなくてはならない光景。

 

例年通り,かなりの数が訪れていたのは,ミドリヒョウモン。
夢中で吸蜜しており,求愛行動等は観られなかった。

 

1頭だけ,クモガタヒョウモンのメス。
ミドリヒョウモンより一回り大きく,
とても立派で目立つ個体。

この時期,山麓の至る所で,一番数の多いイチモンジセセリ。
ここでは,ヒョウモンチョウの数が多いので,目立たない存在だ。

 

時々,同じ花にとまって吸蜜することもあり,
なかなか観られない,異種ツーショットも観察できた。

D5300 10.5mm

(長野県茅野市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀