山麓の草原や土手では,
カンタンが良く鳴く季節となった。
いたるところから,「ルルルルルル・・・」と鳴き声が響く。
オスは,よく歩き回り,葉の陰や,草の茎の,
お気に入りの場所が見つかると,
半透明の緑色の羽を立てて,しばらく泣き続ける。
メスは,不活発。
ちょっと陰になった場所や,小さな葉の表に,
じっとしている個体が多い。
どちらかというと,オスがメスの側に来て,
「ルルルルル・・」と鳴いて誘うようだ。
メスは,オスが気に入ると,
鳴いている羽とお腹の間に,頭を突っ込み,
カップル成立となる。
慣れると,辺りにものすごい数の個体がいるのが見えてくるが,
目が慣れないうちは,全く見つけられないのも不思議な昆虫。
葉に写った,影を探すのも楽しみの一つ。
D5100 150
(長野県上伊那郡辰野町)