山麓の小さな湖に朝日が射す。
ゆったりと休んでいたオシドリたちも,
そわそわと動き出した。
草の中で寝ている個体は,まだ眠そう。
徐々に湖面に泳ぎだし,活動を開始。
釣り人が訪れ始めると,
対岸の薄暗い日陰を泳ぐ。
釣りをする人には,オシドリは見えていないようだ。
オシドリといえば,つがいが仲良く一緒にいるイメージ。
オスが泳ぎだすと,必ず,メスが後を追う。
今日観察した中で,一番立派なオス。
頭の後の飾羽を後方に伸ばし,
銀杏羽も垂直に立てている。
島の端にいるメスの正面に留まり,
じっと見つめ合っている。
求愛のアピールなのだろうか。
まだ,銀杏羽の伸びきっていないオスもいる。
若いオスだろうか,飾羽がやっと生え始め,
かろうじてオスと判る個体もいる。
ひとしきり,湖面を泳ぎ回った後は,
対岸の岸で一休みに入る。
オシドリは,他のカモ類と異なり,
休む時は,水から上がり,
細い樹の枝や,岸に登って休む。
意外と保護色になり,目立たない。
左の写真の右端のカップル。
休んでいるメスの背中をオスが盛んにこすっていた。
これも求愛の仕草なのだろうか。
D7100 150-600mm
(長野県茅野市)