2016年8月3日
ホシチャバネセセリ

 


 

 

高原のホシチャバネセセリを観に行った。
絶滅危惧 I 類になってしまった,小さな目立たないセセリ。
比較的草原の環境が保たれている当地では,
数こそ多いわけではないが,毎年同じ様に,
発生の確認ができている。
上はオス。前翅胴体よりに,
白く細長い性標がはっきり確認できる。
地味な白い斑が点々と列ぶ表と,
摺れて,よく模様のわからない裏。
オスはだいたいこんな個体が多い。

 

こちらは,メス。
オスより,斑紋がくっきりしている。
前翅中央付近の白斑ははっきり見えるし,
翅の裏の模様もはっきり認識できる。
フウロの花弁の裏をしきりになめていた。
蜜を吸うのではなく,今朝まで降っていた,
雨水を吸っているのだろうか・・。

オスかメスか確認しながら撮影を進めていたのだが,
よく解らない個体が・・・。
帰宅後,画像を拡大してみると,性標らしき白い鱗粉が,
かすかに残っているようなので,オスなのだと思う。

E-5 50mm+EC20

(長野県諏訪市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀