2016年8月7日
ベニヒカゲ

 


 

 

浅間山系のベニヒカゲ。
朝日が当たりだすと,
一斉にクマザサの葉上に出てきては,翅を乾かす。
葉についた夜露を吸水する個体も観られる。

 

翅が乾くと,辺りを飛び回り,
土や岩の出ているところや,
林道のコンクリートの上などで,吸水。
ミネラル分の多いところだろうか・・。
多くの個体の集まる,人気のスポットが何カ所かできる。
笹の上で開翅していた個体と同じ個体が,
今度は,コンクリート上で開翅しながら吸水していた。

 

林道の地面近くを,チラチラと飛び回ったり,
とまったりしているので,交通事故に遭う個体も多い。
車に敷かれたり,衝突して命を落とす場面を多く目撃する。
その死骸にまた,他の個体が吸汁に集まるから,
また,事故に遭う個体が増える。
今日観察していた2時間半くらいでも,5頭が交通事故死。
しかも,この観察していたポイントのみでのこと。
シーズン中には,数百に上るのではないかと思う。

 

1時間ほど,吸水や,メスを探す飛翔をすると,
お腹がすいてきたのだろう。
思い思いの花にとまり,
吸蜜する個体が観られる様になった。

 

この頃になると,窓を開けて,林道脇に止めてあった車の中には,
5〜6頭ほどが入り込んでおり,いろんな場所を舐めている。
また,服やカメラザックなどにも,数頭がついており,
汗を舐めている。こんな個体は,手を差し出すと,
ためらわずに乗り移ってきてくれるので,観察しやすい。

D7100 150mm

(長野県東御市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀