2016年8月11日
ゴイシシジミ

 


 

 

山麓のゴイシシジミは,発生が遅く,やっと羽化し始めた。
木漏れ日の差し込む明るい林の林床,クマザサの葉上で半開翅している。
時々飛んでは,すぐにとまり,また半開翅。
日の当たらないところがお気に入りのようだ。
翅の裏の碁石模様も良いが,表の黒色に薄く白い斑があるのも,
とてもシックな感じで良いと思う。

直射日光を浴びて,半開翅していた個体を見つけ,
よく観ると,翅の縁取りの白黒模様は,黒でなく,暗褐色。
そして,後翅の上半分も暗褐色を呈して見える。
以前から,撮影時に気になっていた色だが,
なかなか上手く写すことができなかった。
今日は,実際の観た感じに近い色が出たと思う。
強い日光が当たった時だけ観られる色なので,構造色なのだろうか。
人の目には,黒く見える翅の表は,
もしかすると,蝶の観る波長で観ると,ものすごく鮮やかな色なのかもしれない。

 

こちらは,ストロボを2灯あてて撮影したもの。
上方から強く,左からごく弱く,ストロボが当たっているが,
裏の碁石模様がくっきりと表に透過している。
この裏の模様の透過と,強い光での褐色の反射の組み合せ。
どんな模様に見えるのだろうか・・。興味深い。

D7100 150mm,E-M5 GYOROME8+45mm

(長野県茅野市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀