今日は,天気も良く,気温が高いので,
きっと,蝶たちも活動するだろうと,
キタキチョウや,ウラギンシジミの,
越冬場所となっている谷へ行った。
ウラギンシジミは,1頭のメスが,
チラチラと舞っただけだったが,
キタキチョウは,多くの個体が,
センダングサの花で,吸蜜しているのに出会えた。
キタキチョウは,こうやって逆光で翅を透かして観ると,
前翅表先端の黒紋や,裏の黒斑が,
個体毎に,少しずつ変異があることが判り,
観察していてとても興味深い。
上の3個体は,別の個体なので,比較してみると判る。
多くの個体が集まる場所なので,
求愛行動も観られるが,
たいがい,メスの交尾拒否で終わる。
上の写真では,
翅にビークマークと思われる欠けのあるオスが,
吸蜜中のメスに,求愛するが,
メスは,お腹を上げて,翅を開き,
交尾拒否姿勢をとっている。
中には,メスが逃げ,
それをオスが追いかけて,
空高く舞い上がる求愛飛翔を,
行うカップルもいる。
しかし,交尾にはいたらず,別れる。
今日は,キタキチョウたちのお気に入りの,
越冬場所も観ることができた。
直接雪などが積もらない,少し影になった所。
ビークマークのついたオスがとまって休む。
そしてまた,吸蜜に出かけると,
今度は,別の個体が来て,
同じ場所にとまって休む。
きっとこの場所は,どの個体もが狙っている,
越冬最適地なのだと思った。
S5Pro 90mm
(山梨県北杜市)