朝の気温が,マイナス10℃を下回ると,
山麓の溜池には,羽毛状の霜が成長し始める。
氷上の,ヨシの茎や,落ち葉などの,
突起部分を起点に成長する。
阿寒湖のフラストフラワーのような,
湖面一面には現れず,岸近くに限定的。
ミニフラストフラワーとでも呼ぼうか !?
こちらは,溜池から流れ出る,流水面のもの。
水面から飛び出た枯れ葉などで,成長している。
これらの霜の撮影は,時間との勝負となる。
明るくなり,日が差すときれいなのだが,
撮影している端から,日差しで解けて崩れて無くなっていく。
日が差してから,1分ときれいな形は保たない。
氷が溶けて,再結氷した場所には,
再結氷時のわずかな段差が,起点となって霜が成長する。
こちらは,羽毛状にならず,針状のものが多い。
氷上に,白いラインを描き出す。
自然の作り出す,絵画を観ているよう。
日が差すと,あっという間に消滅し,
次の寒い朝,条件がそろった時だけ,
違う表情となって現れる。
冬の自然の芸術を見せていただいた。
S5Pro 90mm
(長野県茅野市)