ザゼンソウが多く咲き始めたので,
多くの花を観て歩いた。
ザゼンソウといえば,臙脂色の仏炎苞 ( ぶつえんほう)が,
一番なじみがある色であるが,
意外とこのように全体が,臙脂色の株は少ない。
一番多いのは,苞の先端側は淡い緑で,
根元と,内側は,臙脂色が濃くなる株。
花が開けば,ザゼンソウらしいのだが,
地上に出てきたばかりのものは,
ザゼンソウには失礼なのだが,腐ったタマネギ。
観察していると,全く臙脂色ののっていない,
淡褐色や,淡緑色の苞を持つ株を見つけることができた。
これらの色の株は,この自生地では,5%程度観ることができると思う。
ザゼンソウらしからぬ色合いだが,このすっきりした感じがとても良い。
ザゼンソウを撮影すると,
火炎苞中心の写真となってしまうので,
苞の中の,花自身を接写撮影した。
パイナップルのような花本体から,
シベが突き出し,花粉を多量に出している。
まだ,気温が低いのか,
アブやハエの仲間は,全く来花していなかった。
D5300 10.5mm,E-M5 GYOROME8+45mm
(長野県茅野市)