2018年4月13日
ヒメギフチョウ


 

 

春の妖精,ヒメギフチョウが多く飛び始めた。
暖かな日差しに,多くの個体が,
日当りの良い場所で,開翅する。

羽化直後の個体も,枯れ葉の上で,
ゆっくりと体を温める。翅裏の斑紋が美しい。
ゆっくり休んだ後,飛び立った。

 

日向ボッコの後は,カタクリでの吸蜜タイム。
里山の,ヒメギフチョウのイメージとして,
最も多くの人の,脳裏に浮かぶ光景だろう。

 

舗装道路上で休む個体を,観ていると,
アリがやってきて,後翅に上ろうとした。
蝶は嫌がって,すかさず飛び立った。

 

50cm四方くらいの場所で,吸蜜をする訳でもなく,
飛び上がったり,葉にとまったりを繰り返す個体がいた。
カタクリの花に混じり,ウスバサイシンの葉が見える。
どうも,産卵したいメスのようだ。

 

その後,一つの葉が気に入ったようで,産卵を始めた。
角度を変えてみて観ると,
お腹を曲げて,葉につけているのが,やっと確認できる。
さすがに,産みつけられた卵は,観ることはできなかった。

 

D7100 150-600mm,E-5 150mm

(長野県東筑摩郡朝日村)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀