春の妖精,ヒメギフチョウが多く飛び始めた。
暖かな日差しに,多くの個体が,
日当りの良い場所で,開翅する。
羽化直後の個体も,枯れ葉の上で,
ゆっくりと体を温める。翅裏の斑紋が美しい。
ゆっくり休んだ後,飛び立った。
日向ボッコの後は,カタクリでの吸蜜タイム。
里山の,ヒメギフチョウのイメージとして,
最も多くの人の,脳裏に浮かぶ光景だろう。
舗装道路上で休む個体を,観ていると,
アリがやってきて,後翅に上ろうとした。
蝶は嫌がって,すかさず飛び立った。
50cm四方くらいの場所で,吸蜜をする訳でもなく,
飛び上がったり,葉にとまったりを繰り返す個体がいた。
カタクリの花に混じり,ウスバサイシンの葉が見える。
どうも,産卵したいメスのようだ。
その後,一つの葉が気に入ったようで,産卵を始めた。
角度を変えてみて観ると,
お腹を曲げて,葉につけているのが,やっと確認できる。
さすがに,産みつけられた卵は,観ることはできなかった。
D7100 150-600mm,E-5 150mm
(長野県東筑摩郡朝日村)