2018年5月29日
ドロハマキチョッキリ


 

 

林縁のイタドリに,
ドロハマキチョッキリを,
多く見かけるようになった。
金属光沢の体が,
とても美しい甲虫。

イタドリを観て歩くと,
細長く巻いた,
ドロハマキチョッキリのゆりかごが観られる。
上の写真の右側に,2つのゆりかごが観られ,
左側には,これから巻かれる,
折れたように見える葉がある。

 

これから巻かれる葉には,1匹のメスが・・。
これから,この4枚の葉を巻き上げ,ゆりかごにする。
完成しているゆりかごを観ると,
非常にきっちりと,巻き上げられていることが分かる。
このゆりかごの中に,卵が一つ産みつけられている。

 

ゆりかご製作中のメスを観察。
茎の所々に穴を明けている。
茎の繊維を切って,
柔らかくしているのだろうか。

 

葉に移ると,葉脈に沿って移動し,
葉脈を噛んでいるように観られる。
また,柔らかくなってきた葉のふちを,
少しずつ折り曲げたりもしている。
とても,時間のかかる作業のように観られ,
一つのゆりかご制作は,1日がかりなのだろう。

ゆりかご制作を観察していると,
既に完成していたゆりかごの一つが,
ポトッと地面に落ちてきた。
こうして落ち葉と一緒になったゆりかごの中で,
孵化して,幼虫,蛹と成長していく。

 

E-3 50mm

(長野県諏訪市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀