諏訪湖に流れ込む河川の,河口付近では,
カワセミの漁を,頻繁に観ることができる。
なかなか,すっきりした場所にとまらないので,
良い絵にならない場合が多く,撮影は難しい。
証拠写真は多く撮れるのだが・・・。
じっと,川底を見つめている姿は,
どんな小さな魚の動きも見逃さない,鋭さがある。
お気に入りの,見張り場所が数カ所あり,
その場所を渡り飛んでは,漁をする。
飛翔は,直線的に飛ぶので,
一見,楽に撮影できそうであったが,
速いので,なかなかピント合わせが難しい。
土手の上から,中段に移動する瞬間のカットでは,
お腹から,羽の裏にかけては,全面燈色であることが判る。
河口の土手に沿って飛ぶシーンでは,逆光のため,
独特の綺麗な翡翠色が出なかった。
川に飛び込む前に,一瞬ホバリングすることが時々あり,
飛翔撮影の良いチャンスとなることも多い。
ホバリングしながら,魚の動きと,飛び込みポイントの確認をしているようだ。
川に飛び込むシーンは,連射スピードの遅いカメラのため,
上右のカットの次は,水しぶきの上がっているだけのカットであった。
捕らえている魚は,この場所では,ほとんどヨシノボリのようだ。
川底の砂利の上で,はいつくばっているヨシノボリを,
良く,くちばしの先を傷めること無く捕まえるものだと,感心する。
捕らえた魚を,枝や石に打ち付けたりして,弱らせたり,
くわえ直したりして,頭の方から一気に飲み込む。
面白いシーンがあったので,上カットに上げる。
小さなヨシノボリをくわえて,お気に入りの枯れ枝に戻ったカワセミ。
実は,ヨシノボリの胴ではなく,胸びれをくわえていた。
くねくねと,逃れようと体をくねらす,ヨシノボリ。
なんとか胴をくわえたい,カワセミ。
落とすまいと,カワセミは,ヨシノボリの体勢に合わせて,
仰向けになったり,戻ったり・・・・。
さんざん苦労した末,胴をくわえて,飲み込むことができた。
D7100 150-600mm
(長野県岡谷市)