2020年4月21日
ヒメギフチョウ


 

 

ヒメギフチョウの最盛期となった。
気温が上がってくると,
地面近くに舞い降り,翅を開いて日向ぼっこをする。
体が,十分温まるまで,じっとしている。
上左の個体は,後翅の赤斑が良く発達した,
通称「赤上がり」と呼ばれる,美しい個体。

 

日向ぼっこの後は,オスは,メス探しをしながら,
時々,低床に咲いているカタクリの花で吸蜜する。
カタクリの花は,花が深いので,
花の中に,頭を突っ込んでしまうことが多いので,
全体が撮影できる瞬間を狙うこととなる。

 

観察していると,一頭の個体が,
食草のウスバサイシンの葉をなめるように,渡り飛ぶのが観られた。
しばらく後追いをすると,お気に入りの葉が見つかったようで,
葉の裏にとまり,お腹を大きく曲げて,産卵を始めた。

産卵は,この葉では,7分ほど続いて,
飛び立って,地面近くにとまり,休み始めた。
産卵していた葉を観察すると,
18個の卵が産みつけられていた。

 

D7100 150mm,TG-5

(長野県東筑摩郡朝日村)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀