ミヤマシジミは,今年最後の羽化となる第3化をむかえた。
この場所は,保全活動を行っているところなので,
多くの個体が群れ飛んでいるところを,観察することができる。
現地に着いた時には,すでに暑い陽が差していて,
朝なのに,全開翅してくれる個体はほぼ無い状態だった。
それにしても,今年は暑い。9月の日差しではないと思う。
メスを探してみて歩くが,未だ個体数が少なく,
オスの1/5以下の個体数のように感じた。
気温も高いので,例年観察できる,
青メス=青い鱗粉の載った翅のメス は,観られず,
上の左カットのメスが,数個の青鱗粉をつけていたにとどまる。
あまり開翅しないので,
普段は積極的に撮影はしない,
翅の裏や,半開翅の個体を記録した。
保全地域で,個体数が多いので。
2ショットや3ショットもよく観られるが,
気温が高く,じっとしている時間は僅かなので,
なかなか良いシーンは撮影できなかった。
ここからは,毎年恒例のカット。
保全地域なので,恒例のフェンス沿いの飛翔カット。
オスどおし牽制し合っているようだ。
こちらは,保全区域の食樹のコマツナギの合間を,
縫うようにメス探しで飛び交う個体。
地域の人々の努力により,
ミヤマシジミにとって楽園と言える環境がここにある。
D7100 150mm,10.5mm
(長野県上伊那郡辰野町)