ヒメギフチョウのメスが,カタクリの花の咲く斜面を飛ぶ。
しかし,花には見向きもせず。ウスバサイシンの群落の周りを観て回る。
産卵する葉を探しているようだ。
しばらく飛び回り,葉の見極めをしたのか,
端の一枚の葉にとまりお腹を曲げて,産卵を開始した。
葉の裏に,十数個の卵を産みつけたようだ。
かなりの時間をかけていた。
その後,すぐ近くの枯れ葉の上に移り,日向ぼっこ。
産卵後を十分休んでいるようだ。
そして,近くのカタクリの花に飛び,
長時間吸蜜をした。
十分吸蜜した後は,次の産卵場所を探し始めた。
カタクリの花の咲く斜面の,食草のウスバサイシンを
渡り歩くように飛んでいく。
小さな食草の群落に降り立ち,産卵を始めた。
しばらくして,飛び立つと,同じ食草の群落の
反対側で再び産卵を始めた。
産卵後,少し飛んでカタクリの花に飛び移ったが,
吸蜜ではなく,一休みするためのようだ。
そして,再び飛び,今度は,カタクリの花で吸蜜。
このような行動を繰り返していた。
子孫を残すための行動,頭が下がる思いだ。
D7100 150-600mm
(長野県東筑摩郡朝日村)