先週観察した場所より,やや標高の高い場所でも,
クモマツマキチョウが舞い始めた。
咲き始めたキジムシロで吸蜜する様は,
黄色と燈色の同系色の組み合わせで,
いかにも春の光景となる。
先のキジムシロでの吸蜜と異なり,
スミレでの吸蜜は,かなり華やかな絵となるのだが,
ちょっと派手すぎるかな・・と言った印象。
クモマツマキチョウは,メス探しや吸蜜で,
開けた日当りの良い場所を広範囲に飛び回る。
一日に12kmも飛ぶと聞いたこともある。
広い作業道や林道などをかなり直線的に往復する。
吸蜜シーンの撮影も絵になるのだが,
チョウは飛翔するもの。
飛翔しているシーンが最も生き生きとした絵となる。
ひとしきり活動した後は,休息タイムとなる。
フキノトウの花や,草の葉にとまり一休み。
後翅の裏の繊細な模様がよく観察できる。
この模様のせいで,休んでとまっている個体は,
辺りの風景に紛れて,見つけにくくなる。
D7100 150mm,10.5mm
(長野県大町市)