2022年7月8日
ミヤマモンキチョウ

 

 

標高2,000mm,霧が晴れ始めると,
塒から,ミヤマモンキチョウたちが,
日当りの良い場所に出てきて,体を温める。
高山らしい岩場との組合せが良い。

 

体が温まると,朝の吸蜜タイムとなる。
未だフウロなどは咲き始めで数が少ないので,
数の多いネバリノギランでの吸蜜が多い。

 

ミヤマモンキチョウは,とまる時は翅を開かないので,
吸蜜からの飛び立ちを狙って,翅の表を写したが,
いかにも狙ったカットになってしまい絵にならない。

 

そこで飛翔中の撮影をすることに・・・。
自然な感じの躍動感のあるカットが撮れた。
周りの植生も亜高山らしい雰囲気が出ていて良い。

 

数はオスに比べて少ないが,翅の表の地色が真白なメスも美しい。
頭の濃い紅色と翅の白がとても映える。
翅の裏は,オスに比べて緑がかっており,
食樹のクロマメノキにとまった時には,
葉に紛れて目立たなくなる保護色となる。

D7100 300mm,10.5mm

(長野県東御市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀