ミヤマシジミの第3化は,だらだらと長く続く。
未だ羽化したての綺麗な個体や,食樹上で
翅の固まるのを待つ羽化直の個体を多く観る。
綺麗な個体がチラチラと舞う様をずっと観察できる。
こうして飛翔中の姿を観ると,
やっぱりチョウは,飛翔している姿が一番良いと感じる。
オスどおしが出会うと,追い払い・追いかけ合いがしばらく続く。
ただし,オスは縄張りを張っている訳ではないので,
お気に入りのところがある訳ではない。
メス探しをしながら飛んでいるオスは,
草樹にとまって休んでいるメスを見つけると,
メスの側に体を寄せて,執拗に求愛を続ける。
求愛・交尾が成立しない時は,メスが飛立ちオスから離れる。
飛立ったメスをオスは必死に追いかける。
時には,その逃げるメスを,
2〜3頭のオスが追いかけるシーンも観られる。
数の多い,保全地域ならでわの光景だろう。
D7100 10.5mm
(長野県上伊那郡辰野町)