TELE側での最大接写 Nikon COOLPIX910 マクロモード 17.4mm AE 広角側での接写 Nikon COOLPIX910 マクロモード 5.8mm AE-0.5EV 2倍テレコンバータを装着したNikon COOLPIX910 テレコンで背景をぼかした作例 4倍マクロコンバージョンレンズを付けたNikon COOLPIX910 ベニシジミの顔 毛のはえ方まで良く判る。 |
現在市販されている、レンズボデー一体型のデジカメでは、ずばり、標準でカメラに装備されているズームレンズで、ほとんどの写真が撮れます。 左側の作例を観ていただいても判る通り、マクロモードではかなりの接写が行えます。 TELE側では、背景をややぼかした接写や撮影倍率を上げた鮮明な接写撮影をすることができます。 また、広角側では、接写倍率は、上がらないものの、環境模写を含めての撮影ができます。 35mm SLR とちがって、標準で付いているズームレンズでほとんどの接写撮影がこなせるのも、デジカメの魅力の一つであり、手軽さのため、いつでも持ち歩く気になれます。
デジカメの場合、CCDのサイズが、一部の高級SLRを除いて、2/3インチ以下の機種が多いようです。この場合、レンズの焦点距離は、最望遠側でも35mm程度であることが多く、この焦点距離では、絞り解放でも、背景をぼかした柔らかな模写を得ることは不可能です。 そこで、準備したいのが、テレコンバージョンレンズです。ただ単に背景をぼかすだけでなく、撮影倍率も上げることができます。テレコンバージョンレンズは、ほとんどのデジカメにオプション設定されていますので、手軽に購入することができます。
カメラメーカーのオプション設定で、なかなか無いのが、マクロコンバージョンレンズです。せっかくの被写体だから、もっとアップで写したいといった時に、威力を発揮するものです。 アタッチメント専門メーカーから、各機種向けに発売されており、価格も高くないので、購入しておいて損は無いでしょう。左の作例のような超アップ撮影を楽しむことができます。作例では、自然光で撮影していますが、次の項目で説明するストロボを使用すると、もっとリアル感がますでしょう。 |
リングストロボを取り付けて接写する。SUNPAK autoDX12R 飛翔を撮影する時、リングストロボは、光が回り込むので、 広角側での接写でも、影が出にくく使いやすい。 OLYMPUS CAMEDIA E-10 + SUNPAK autoDX12R ISO80 9mm F11 1/40 ストロボ1/16発光 OLYMPUS CAMEDIA E-10 に 純正のマクロコンバージョンレンズ と OLYMPUS T28 マクロツインストロボを取り付けた状態 絞り込んで鮮明に撮影することができた。 OLYMPUS CAMEDIA E-10 + OLYMPUS T28 Macro Twin Flash 1 ISO80 36mm F11 1/125 ストロボ1/4発光 ND8フィルター |
自然光で撮影するのが、最も自然できれいだと思います。しかし、飛翔する蝶や、林の中での撮影などでは、どうしても、ストロボを使わざるを得ない場合があります。
私が特に気に入って使用しているストロボの例を左側に示します。
まず、リングストロボですが、無影撮影する目的意外に、カメラのレンズより下側まで、光を回せるというメリットがあります。作例のように、飛翔している蝶を撮影する場合には、蝶がどこにいてもほぼ、光がとどきとても便利に使えます。
次に、マクロツインストロボがあると便利でしょう。拡大率の大きな接写をする時には、どうしても絞りを絞り込みたいものですが、小さなストロボでは、光量が足りず、絞り込めないものです。 左に紹介しているストロボは、OLYMPUSのOMシリーズ用のものですが、メタルフードにステーを加工取り付けすることで、デジカメに使用しても全く問題がありません。
以上紹介したストロボで撮影する時は、ストロボは、マニュアル発光とし、カメラの絞りも、シャッター速度もマニュアルで設定する必要がありますが、自然光では撮影できない鮮明な画像を得ることができます。 みなさんも、いろいろと工夫してみて下さい。 |
「マルチメディア蝶図鑑」 藤岡知夫 監修 海野和男 著 アスキー出版局
ISBN4-7561-1419-9 5800円