オオムラサキの撮影は,例年だと,7月中旬までが良いのだが,
今年は羽化が遅れ,今一番数が多いのではないだろうか。
しかも,いつもの年に比べて,圧倒的に個体数が多い。
道に車を止めて,林間を見上げると,10数頭が飛んでいる。
しかも,林の中の薄暗い中も飛んでいる個体が見える。
左はオスで,右はメス。樹液を吸いに集まってくる。
メスの羽は,光の反射方向により,写真のように怪しい紫色に光る。
雑木林の中を見渡すと,樹液の出ている樹にぽつり,ぽつりとオオムラサキの影が見える。
どこを見ても必ずオオムラサキの姿を確認できる。
こんなに多くのオオムラサキの発生は初めてだと思う。
ふと,エノキの樹を見上げると,
なんと羽化して羽を伸ばし終えたばかりのメスがいた。
何と,まだ羽化する個体がいるのだ。
林のあちらこちらで,求愛行動が見られる。
メスにオスがアタックすると行った方がいいかな。
たいがい,樹の幹や枝の上で行われているが,
中には,右の写真のように地面近くの草むらでも・・。
今日観察した中で,交尾に至るカップルはなかった。
近くのエノキでは産卵中のメスがいた。
産卵を始めたばかりで,葉に2つの卵が見える。
昼食後,メスが産卵していた葉を観察する。
産卵された多くの卵を確認できた。
初めてコンパクトデジカメのデジタル顕微鏡モードを使用。
画像は荒いが,フィールドで手軽にこれだけの撮影倍率を得られるのは良い。
E-5 150mm,S5Pro 10.5mm,Optio GW-2
(山梨県北杜市)