土手の葉の上に蛹から抜け出たばかりの,ミズイロオナガシジミが登ってきた。
葉の上を歩き回り,羽を伸ばす場所を探しているようだ。
一つの葉の裏に回り込み,じっと動かなくなった。
羽の伸びる様子をじっと観察する。
意外と羽の伸びるのは早く,
撮影データを見ると,最初の歩いている写真から,
わずか6分で上の右下の状態となっている。
さらに羽に張りが出て,しわが完全になくなるまで,5分。
いつも大きな蝶ばかり羽化を見ていたので,
その早さにびっくりした。
羽が伸びきってから,40分後,葉の表に出てきて,
近くの葉まで2メートルくらい初飛翔した。
羽化したての傷一つない羽は,とても美しい。
D7100 150mm
(長野県諏訪市立石)