2014年1月15日
コハクチョウの観察

 


 

 

昨日までは氷の上で,あまり活動せずにすごしていたコハクチョウたち。
今日は氷の上を一列に並んで,東の方角,沖の方に歩き出した。
沖はまだ,氷が溶けて水面が波だっている。どうもそこまで行きたいのだろう。
群の中の数羽が,飛んでいこうよと首で合図しているが,なかなか先頭は止まらない。
そのうちに数羽が飛び立つと,次々と他の個体も誘われて飛び立った。

 

いったん,西風に向かって飛び立った後,
ゆっくりと旋回して東へ向かう。
氷の上を歩いてついてきた仲間の上を通過すると,
何だ,飛んでいくのか・・。と言いたげに見上げている。

 

氷面ぎりぎりの低空飛行で向かったのは,
氷が溶けて比較的暖かな水の流れ込む川の河口。
すべてのコハクチョウたちが河口まで飛んでいった。

この河口で,2時間程泳いですごした後,

 

また,家族毎に飛び立ち,
ねぐら・餌場としているこちらの河口に戻り始めた。

 

今度は,飛ぶ高度が高い。
美しい姿を私たちにサービスしてくれているよう。

 

氷の溶けている小さな池状の餌場に,次々と着水する。
すべてのコハクチョウたちが戻ってきて,
今日のプチ散策は終了となった。
ずっと氷の上であまり動いていないと,
きっとストレスも溜まるのではないかと思う。

D7100 400mm

(長野県岡谷市)


| 前のページ | 次のページ |
| トップページ | フィールドノートindex |


信州諏訪自然写真館
酒井雅秀