2014年2月18日
今日のコハクチョウ

 


 

 

暖かな日が昇ってきたが,コハクチョウたちは寝ている。
風が強いので,まだ丸まっていたいのだろうか。
ところが,その強い風で,岸近くにあった,
コハクチョウたちのねぐらになっていた氷が動き始めた。
見る見るうちに,沖に流されていく。
200メートル程沖に出たところで,やっと数羽が首を伸ばし,辺りを伺う。

 

早速,ほとんどの個体が起きて,湖面を泳ぎ始めた。
互いに鳴き交わして泳いでいる。
「岸の方へ移動するよ」とでも合図しているのだろうか。

 

そのうちに,泳ぐのは面倒だと感じたのか,
飛び立って移動する個体も出始めた。
途中,泳いでいる,家族と思われる個体の近くに着水して,
大きな声で鳴き交わすものもいた。
お互いを確認し合っているのだろう。

 

次々に,飛び立って,家族毎に合流しているようだった。
その後は,今度は岸沿いに,柔らかな日差しのもと,
ゆっくりと泳いでいた。

ふと氷の方を良く観ると,

 

あれあれ。1羽まだしゃがみ込んだり,羽繕いしたりしている。
もう岸から500メートル以上はなれてしまっている。
肉眼では,氷の上に黒っぽい点があるようにしか見えない。
D7100のクロップモード800ミリ相当でも,やっとこの大きさ。
戻る気はないのだろうか。
しばらく見守っていると,やっと飛び立った。

この1羽が最後の個体です。
岸まで一気に飛んで戻ってきた。
シベリアから渡ってくるのだから,
500メートルくらいは,飛ぶうちには入らないでしょう。

D7100 400mm

(長野県岡谷市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀