2015年7月2日
今日のゼフィルスたち

 


 

 

ゼフィルスの最盛期に入った。
朝一番は,オオミドリシジミ。
すっきりとした青緑色の羽と,
構造鱗粉の範囲が広く,
羽全体が反射するのが魅力。
よく観ると,もう羽は傷だらけだ。

 

オオミドリシジミとほぼ同じ時間に飛び始める,
ジョウザンミドリシジミ。オオミドリシジミより青みが強い。
テリトリーも,オオミドリシジミと重なっている。
そろそろ,いなくなる時期だ。

 

今日,今年初見の,アイノミドリシジミ。
活動は,オオミドリやジョウザンより,
1時間程度遅く飛び始める。
反射色は,オオミドリやジョウザンミドリと異なり,
黄緑色が強い独特の色。
今日は,A型(オレンジ紋)のメスも姿を見せてくれた。

 

上記3種のミドリシジミの活動が終わる頃,
やっと,下草から樹上に飛び上がり
活動を始めるのが,メスアカミドリシジミ。
卍巴飛翔を撮影しようと,ひたすら待つのだが,
オス同士,少し絡むのだが,すぐに分かれてしまい,
こんなふうに,下からテリトリーを張る
状態を眺めているだけで,終わってしまった。

 

ミドリシジミのテリトリー張りと違って,
どこからどこまでも,林の中の木や草をなめるように,
メスを探しながら飛んでいるのが,ウラゴマダラシジミのオス。
時々,草や木の葉にとまって,休んでいる。
メスはというと,薄暗い林の中で,産卵中。

D7100 150-600mm,E-5 50mm

(長野県諏訪市,茅野市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀