濃い霧がたちこめる朝。
時々,霧が流れ,辺りの景色が見える時に,
良く見渡すと,既にミヤマモンキチョウのオスが,
クマザサに登ってきているのが観える。
さらに良く観ると,手の届く距離のクロマメノキに,
きれいな新鮮な個体も見つけることができた。後翅は羽化不全。
水滴が,触角や体についている。
まだ,寝ている様子。
霧も薄くなってくると,いたるところで,
翅を乾かしに草などにとまる個体が観られる様になった。
飛ぶ準備が着々と,霧の中でも進められている。
一瞬,霧が流れ,辺りが明るくなると,
一斉に飛び始める。クロマメノキをなめる様に。
そして,霧が押し寄せると,葉にとまり休む。
時々,クロマメノキの花で吸蜜。
だんだん,活発に飛び回る様になってきた。
ミヤマモンキチョウの特徴の,
翅縁の,幅広い黒い帯は,
飛んでいる時にしか観られないので,
飛翔を撮影するが,なかなか全開翅のカットは撮れない。
薄日が射す様になり,やっとメスも活動を始めた。
オスたちは,メスを見つけると,求愛をするが,
メスは,翅を開き,お腹を上げて交尾拒否。
今日は,メスたちは不活発で,求愛飛翔はしなかった。
時々,モンキチョウのオスにも求愛されるが,
こちらも,当然交尾拒否。
モンキチョウのオスは,ミヤマモンキチョウのオスにも
求愛している場面も見かけた。相手を選ばない !?
メスの活動は短く,1時間程度。
霧の流れる,涼しい天気なのかもしれない。
クロマメノキの葉の裏に入り,休んでしまった。
全く動かず,今日の活動は終了か・・。
この状態では,なかなか見つけにくいことが判る。
D7100 150-600mm,S5Pro,150mm,TG-2
(長野県東御市)