2016年7月6日
ミヤマモンキチョウ

 


 

 

濃い霧がたちこめる朝。
時々,霧が流れ,辺りの景色が見える時に,
良く見渡すと,既にミヤマモンキチョウのオスが,
クマザサに登ってきているのが観える。
さらに良く観ると,手の届く距離のクロマメノキに,
きれいな新鮮な個体も見つけることができた。後翅は羽化不全。
水滴が,触角や体についている。
まだ,寝ている様子。

 

霧も薄くなってくると,いたるところで,
翅を乾かしに草などにとまる個体が観られる様になった。
飛ぶ準備が着々と,霧の中でも進められている。

 

一瞬,霧が流れ,辺りが明るくなると,
一斉に飛び始める。クロマメノキをなめる様に。
そして,霧が押し寄せると,葉にとまり休む。

 

時々,クロマメノキの花で吸蜜。
だんだん,活発に飛び回る様になってきた。
ミヤマモンキチョウの特徴の,
翅縁の,幅広い黒い帯は,
飛んでいる時にしか観られないので,
飛翔を撮影するが,なかなか全開翅のカットは撮れない。

 

薄日が射す様になり,やっとメスも活動を始めた。
オスたちは,メスを見つけると,求愛をするが,
メスは,翅を開き,お腹を上げて交尾拒否。
今日は,メスたちは不活発で,求愛飛翔はしなかった。
時々,モンキチョウのオスにも求愛されるが,
こちらも,当然交尾拒否。
モンキチョウのオスは,ミヤマモンキチョウのオスにも
求愛している場面も見かけた。相手を選ばない !?

 

メスの活動は短く,1時間程度。
霧の流れる,涼しい天気なのかもしれない。
クロマメノキの葉の裏に入り,休んでしまった。
全く動かず,今日の活動は終了か・・。
この状態では,なかなか見つけにくいことが判る。

D7100 150-600mm,S5Pro,150mm,TG-2

(長野県東御市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀