白樺林を散策すると,コエゾゼミを多く見かける。
また,シラカバや,ミズナラの幹には,
コエゾゼミの抜殻が多数ついている。
日が差し,気温が上がると,コエゾゼミの大合唱が始まる。
そんな林の一角,コエゾゼミの幼虫が,ミズナラの幹を登り始めた。
羽化する場所を探しながら,枝を登っては引き返し,また別の枝へ・・・・。
なかなかお気に入りの場所が見つからないようで,
40分くらいあちらこちらに行ったり来たり。
やっと足場のしっかりした,お気に入りの場所が見つかり,
脚の爪をかけかえながら安定したところで,全く動かなくなった。
動かなくなって30分後,背中が割れ始め,羽化が始まった。
全身に力を込めて,迫り出てくるよう。
薄緑色の体が美しい。
翅と脚が全部出たところで,
仰向けになり,一休み開始。
ここまで,約40分かかった。
この仰向けの姿勢で,脚がしっかりと固まるのを待つ。
仰向けで,まっている間に,翅は,少しずつ伸びる。
約1時間後,脚がしっかり固まったようで,
からをしっかりと掴み,お腹を抜いた。
体がすべて出ると,すぐに抜殻から離れ,
側の枝の安定した場所に移動。
一気に翅が伸び始める。
伸びた翅は柔らかく,時々,風になびく。
このまま,しっかりと翅が固まるのを待つ。
E-5 50mm+EC20,D7100 150mm
(長野県北佐久郡立科町)