眠りから覚めた,ベニヒカゲたちが,草の葉に登ってきた。
あいにく,霧が流れ,霧雨の天候。
葉の裏にとまり,V字に翅を開いている。
霧雨が弱まると,一斉に葉の表に出て,開翅した。
皆,羽化後間もないきれいな個体。
そして,すべてオスのみ。
メスは,これから羽化してくるのだろう。
しばらくすると,飛翔する個体が増えてきた。
草原をなぞるように低く飛ぶ。
天候が良くないので,飛翔撮影は,パッとしない。
なぜか,あるタイミングで,
一斉に吸蜜行動に移った。
中でも人気の花は,クガイソウ。
次に人気のあるのは,アザミのよう。
10分くらい,吸蜜を繰り返す個体を観察していると,
また,霧雨が降り出し,一斉に行動しなくなった。
草原を見渡すと,霧雨の中,
クマザサの葉上で,開翅している個体を見つけた。
よく観ると,霧雨が翅や体に,
びっしりと細かな水滴となりついている。
写真を拡大してみると,その様子がよく解る。
このくらいの水滴は,気にならないのだろう。
撥水効果で,一羽ばたきで落ちてしまうのだろう。
D5300 10.5mm,D7100 150mm,TG-5
(長野県東御市)