今日は,ゴイシシジミの生息地へ・・・。
ここのゴイシシジミは,この時期に姿を多く観る。
たぶん,2化だと思われる新鮮な個体が,
多数集まり,ササの葉裏のアリマキの出す汁を吸っていた。
他の産地の,1化が多く観られる時期には,
ほとんど観られないのが不思議だ。
今日は,10m四方くらいの笹原に,
20頭くらい集まっていた。
ササの葉裏の様子を撮影するために,
真下から,天に向かって,撮影してみた。
ストロボ光に驚いて,飛立つもの,一瞬開翅するものなど・・・。
飛立っても,10分もしないうちにまた集まってくるので,
何回も撮影できる。蝶たちも,ストロボ光に慣れて,
あまり驚かなくなっていく。
ゴイシシジミは,翅の裏は,白地に黒斑の派手な模様。
翅の表は,黒灰色の地味な色。
オスは,前翅の外縁が直線的だが,
メスは,前翅の外縁は,丸みを帯びているので,
慣れるとすぐに見分けがつく。
また,メスの方が,前翅の白班が鮮明に現れる。
翅の縁毛は白と褐色の交互なのだが,
オスの縁毛は,青みがかっている。
葉上で,ゆっくり休むオスを接写。
なかなか精悍な姿で,
4本のすらっとした脚で立ち,
少し上を見ているような顔の角度など,
とても見応えがある。
多くの個体が集まって,吸汁するアリマキのコロニー。
これをさらに拡大して観察すると・・・・。
アリマキの密集している,矢印のところに卵が・・・。
そして,少し離れたところに,孵化して,空になった卵の殻が・・・。
しかし,このコロニーの中から,孵化したてで,
小さいであろう幼虫は,探し出すことはできなかった。
D5300 10.5mm,D7100 150mm,TG-5
(長野県茅野市)