亜高山帯に,エルタテハを多く観る季節となった。
溶岩の大岩が,露出している所で,
2頭が吸水していた。
雨が降り,岩の成分を含んだ水で湿っている。
上のカットは,別個体。
前翅縁の色の濃さや,その内側の黄色斑などが異なる。
こちらは,コンクリート壁で,吸水していた個体。
やはり,コンクリートから染み出る水には,
軽金属類が含まれている。
前2個体より,更に明るい色合いの個体で,
エルタテハの,翅の斑構成の基本が,よくわかる。
吸水とは別に,樹液も良く吸う。
樹液の良く出ている,ヤマハンノキの枝で,
樹液を吸っている個体を,見つけることができた。
しばらく観察していると,ヤマキマダラヒカゲもやってきた。
やってくるヤマキマダラヒカゲの数も,だんだん増える。
そのたび,エルタテハは,追い払うような行動をする。
翅を開閉し,威嚇しているようだったが,
1頭のヤマキマダラヒカゲが,
一番良い吸い口を確保したらしく,
エルタテハは,ヤマキマダラヒカゲの触角や,翅に脚をかけ,
激しく追い払おうとしだした。
ついに,怒りの頂点に達したのか・・・。
ヤマキマダラヒカゲに,のしかかり,
体を脚でつかんで,はばたき,引き離した。
この後,エルタテハは,すぐに戻ってきて,
一番良い場所を,手に入れることができた。
D7100 150-600mm,E-3 50mm
(長野県佐久市)