今朝は,ヤマキチョウの羽化を観察した。
羽化直前の蛹には,黄色い翅や翅の燈色紋,
そして触角や複眼がくっきりと透けて観えている。
朝日が差すと,しばらくして蛹の背中が割れ,
頭から脚の殻が大きく開き,頭と胸が出てきた。
翅が半分くらいでて,お腹が蛹の殻から離れたところで,
少し動きが止まった。脚がしっかり固まるのを待っていたのだろう。
その後,一気に殻から体を抜いて,蛹の殻にぶら下がった。
殻にぶら下がるとすぐに,お尻から,茶色のおしっこをした。
不必要となった体液の排泄であろう。
その後,重力の力を借りながら,
翅を伸ばす。縮れた翅はみるみる内に伸びていく。
翅のしわが伸びても,未だ翅は固まらないので,,
柔らかく,緩やかに湾曲している。
この翅の湾曲は,翅が固まるに連れて
平面的になっていく。
高原を力強く飛び回る,
ヤマキチョウのオスの誕生でした。
D7100 150mm
(長野県諏訪郡)