今年は,ミヤマシロチョウの数が多い。
朝日が差すと,低木や,少し高い梢で翅を広げ,
ゆっくりと日向ぼっこをして,体を温める。
しばらくすると,飛び始めて,朝一番の吸蜜タイム。
ハクサンフウロでの吸蜜は,
ミヤマシロチョウの生息環境を代表し,
ハクサンチドリなどでの吸蜜とともに,
ミヤマシロチョウらしい雰囲気の絵となる。
しかし,ミヤマシロチョウたちの一番のお気に入りは,ウツボグサ。
アザミが咲いていれば,真っ先にアザミに吸蜜に行くだろうが,
この地では,今年はやっとつぼみが膨らみ始めたばかり・・・。
今日の一番人気は,ウツボグサで決まりのようだ。
上カットのように,複数個体が集まり吸蜜する様が,
所々で多く観られた。
オスたちの吸蜜タイムの終わる頃,
メスが葉上に現れ,ゆっくりと休む。
上空をオスが通りかかるが,
特に求愛する様子もなく・・・。
更に陽が高くなると,いよいよ求愛タイムに・・。
カラマツの梢でじっと休んでいるメスに,
オスが求愛を始めた。
しかし,メスは,交尾拒否。
大きく翅を広げ,お腹を後翅で隠す
交尾拒否ポーズをとり続ける。
しばらくこのオスは,求愛を続けたが,
メスのかたくなな交尾拒否に諦め,飛び去った。
先のカットから少し離れた場所での,求愛行動。
メスは交尾拒否。そこに他のオスが参戦してきた。
すると,オスもメスと同じ交尾拒否のポーズを・・・。
しばらくすると,また1頭増えて,
なんとオス3頭による求愛に発展した。
しかし,メスはじっと交尾拒否を貫き,
今日は,交尾に至らなかった。
D7100 150mm,10.5mm
(群馬県吾妻郡嬬恋村)