2021年7月17日
ミヤマシロチョウ


 

 

今年は,ミヤマシロチョウの数が多い。
朝日が差すと,低木や,少し高い梢で翅を広げ,
ゆっくりと日向ぼっこをして,体を温める。
しばらくすると,飛び始めて,朝一番の吸蜜タイム。

 

ハクサンフウロでの吸蜜は,
ミヤマシロチョウの生息環境を代表し,
ハクサンチドリなどでの吸蜜とともに,
ミヤマシロチョウらしい雰囲気の絵となる。

 

しかし,ミヤマシロチョウたちの一番のお気に入りは,ウツボグサ。
アザミが咲いていれば,真っ先にアザミに吸蜜に行くだろうが,
この地では,今年はやっとつぼみが膨らみ始めたばかり・・・。

 

今日の一番人気は,ウツボグサで決まりのようだ。
上カットのように,複数個体が集まり吸蜜する様が,
所々で多く観られた。

 

オスたちの吸蜜タイムの終わる頃,
メスが葉上に現れ,ゆっくりと休む。
上空をオスが通りかかるが,
特に求愛する様子もなく・・・。

 

更に陽が高くなると,いよいよ求愛タイムに・・。
カラマツの梢でじっと休んでいるメスに,
オスが求愛を始めた。
しかし,メスは,交尾拒否。
大きく翅を広げ,お腹を後翅で隠す
交尾拒否ポーズをとり続ける。
しばらくこのオスは,求愛を続けたが,
メスのかたくなな交尾拒否に諦め,飛び去った。

 

先のカットから少し離れた場所での,求愛行動。
メスは交尾拒否。そこに他のオスが参戦してきた。
すると,オスもメスと同じ交尾拒否のポーズを・・・。
しばらくすると,また1頭増えて,
なんとオス3頭による求愛に発展した。
しかし,メスはじっと交尾拒否を貫き,
今日は,交尾に至らなかった。

 

D7100 150mm,10.5mm

(群馬県吾妻郡嬬恋村)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀