燈色帯の美しいベニヒカゲが,高原に多く舞う。
夏から晩夏の高原を彩る高山蝶だ。
未だ,オスだけだが,見渡すと,100頭を超す個体が,
草原を舞っていることが観られる。
湿った岩や石が出ている場所では,
10頭程度の吸水集団が,
あちらこちらで観られる。
ミネラル補給のための吸水だろう。
林道横にも吸水ポイントがあり,
自動車が通過するたびに,一斉に舞い上がるので,
その様をじっくり観察できた。
なぜか,林道上に小鳥の雛の遺骸。
ここにも多くの個体が集まり吸汁を行う。
しかし,かなりリスクの伴う吸汁であるようだ。
左のカットは,最初に観察したもの。
5頭が,遺骸に取りついていた。
右のカットは,そのほぼ30分後に観たもの。
2頭が,車に轢かれて落命。
そこに4頭が吸汁に来ていた。
吸水や吸汁に加え,吸汗も大好きなようだ。
手や首にもすぐにやってくるし,
草原を歩き回り濡れたズボンや靴にも集まってくる。
更に,一見汗など着いていないように観られる,
撮影機材類やクリーニングクロスにも群がってくる。
まあ,それだけ汗が着いているということだね。
こまめに洗濯しようと思った。
これまでのカットでは,吸蜜が無かったので・・。
いろいろな花で吸蜜するが,
クガイソウや,ヤナギランでの吸蜜が絵になると思う。
撮影したかったポイントのヤナギランは,
先日来た時は咲き始めだったのに,
今日は摘まれていて残念な結果となった。
D7100 150mm,10.5mm
(長野県東御市)