2022年4月28日
ヒメシロチョウ

 

 

山麓の草地に,小さなヒメシロチョウが飛び始めた。
他のシロチョウ科の種と異なり,やや細長い翅の外形。
春型では,前翅の表の黒斑はほとんど現れない。

 

数頭が,草地を小刻みに経路を変えながらゆっくり舞う。
メスはあまり活動的ではないが,
オスは,メス探しをしながら,広範囲に飛び回る。

 

小さな蝶なので,広い草地ではなかなか存在感がないのだが,
こうして接写すると,草地の主役としてアピールできる。

 

オスはメスを見つけるとしばらく追いかけ,
メスが草にとまると,求愛を繰り返す。
メスが半開翅しているのは,交尾拒否ポーズ。

 

何組もの求愛行動をするカップルを観たが,
すべてメスは交尾拒否をしていて,交尾に至ることはなかった。
すでに交尾は終了していて,もう産卵行動に移るのだろう。

E-5 150mm,D7100 10.5mm

(長野県茅野市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀