家の玄関先のサンショウには,毎年アゲハチョウが産卵する。
今年は,3頭が終令幼虫にまで育ち,その内の1頭が先日前蛹となった。
左のカットは,10月10日の前蛹。すっきりした緑色。
本日10月11日の正午頃観ると,右のカットの様に外皮が透明がかり,
少し前後に動いている。蛹化すると判断できたので,
この後,連続観察をすることとした。
体の動きが大きくなってくると,
外皮が体の後方に,しわを寄せながら移動していく。
体を大きく伸ばしたり縮めたりして,幼虫時代の皮を
後に寄せて伸ばし,頭部付近の皮を割ろうとしているようだ。
頭付近の皮が割れると,背中の角が姿を現した。
更に頭の殻が割れると,蛹に特徴的な頭の2本の角が見えてくる。
ここからは,脱皮速度が上がり,どんどん皮を脱いでいく。
どんどん脱皮し,見慣れたアゲハチョウの蛹らしい体が現れてきた。
ほとんど脱皮が終わり,蛹らしい姿を現した。
ここで気がついたのが,成虫になった時の脚が,
すでに体とは別に分かれていたことだ。
脱皮し終わると,腹部をくねらせ脱皮殻を落とそうと必死のようだ。
無事,脱皮殻が落ちた。それも,下で休んでいた他の終令幼虫の鼻先。
その後は,徐々に体を伸ばしていって,
10分後くらいには,見慣れたアゲハチョウの蛹の形になっていた。
D7100 150mm
(長野県諏訪市)
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