標高2,000mの亜高山帯に咲く,ヤツタカネアザミ。
そこに集まる蝶たちを観察した。
どの花の株にも来ていたのは,シータテハ。
秋型の,深い切れ込みの翅と,
表の濃いオレンジ色が美しい。
翅裏は,木の皮状の模様に,
名前の通り,アルファベットの「 C 」文字が・・。
クジャクチョウも,ヤツタカネアザミにやってくる。
鮮やかな,まっ赤な翅が,亜高山のアザミと青空に映える。
このアザミの花がしおれる頃,もう少し標高の低い,
越冬に適した場所に移動するようだ。
個体数は少ないが,ウラギンヒョウモンも吸蜜していた。
あまり移動せずに,同じ花で,長時間吸蜜していた。
小さく,目立たないが,イチモンジセセリも多い。
発生を繰り返しながら,やっと亜高山までたどり着いたのだろう。
このアザミが枯れる頃,姿を消す。
D5300 10.5mm
(長野県茅野市)