標高1,000m程度から,亜高山にかけて,生息する,
エルタテハと,キベリタテハの,観察に行った。
エルタテハは,里山のヒオドシチョウに似た,
燈色の美しい種。 ( 上の写真は,昨日2日に撮影のもの )
キベリタテハは,臙脂色の怪しい地色に,
瑠璃紋の列,そして,名前の通り,黄色の翅縁。
他に類を観ない,独特の色合いの蝶。
昨日,この2種が集まる,
樹液を出している,ヤマハンノキを見つけていたので,
今日は,早朝より,定点観察をした。
エルタテハは,吸汁時,なかなか翅を開いてくれず,
その翅の裏の樹皮模様と相まって,
とまっていることの確認にも苦労する。
キベリタテハが,吸汁していると,
遠慮がちに,エルタテハがにじり寄るのだが,
最後は,キベリタテハに追い払われてしまう。
キベリタテハ同士では,激しく場所争いをする場合もあるが,
仲良く,吸汁をすることもある。
ヒカゲチョウなどが,飛来することもあるが,
全く気にとめないようである。
樹液を吸った後,休憩する場所は,
少し離れた,立ち枯れの樹。
エルタテハ,キベリタテハ共に,
お気に入りのようだった。
D7100 150mm,E-5 400mm
(長野県佐久市)