2019年9月6日
ミヤマシジミ,再び


 

 

ミヤマシジミの観察に,再び出かけた。
綺麗な,瑠璃色のオスたちが,無数に飛び交う。
だいぶ,翅の傷んだ個体も目立つようになった。

 

メスも多くなり,構造色の瑠璃色の反射の強い個体や,
燈色紋の美しい個体など,個体差を観察することができる。
メスも,渋い美しさを楽しめるのが,ミヤマシジミ。

 

翅の裏も美しい。特に後翅の,
同じ仲間の,アサマ,ヒメシジミでは無い,
水色の燐粉の発達が観られる。
上のカット,左がオス,右はメス。

 

草原の中に,交尾カップルを見つけた。
・・・と,すぐに,同じ葉に,ウラナミシジミのメスがとまる。
しばらく観ていると,ミヤマシジミのオスたちが集まり始め,
交尾カップルにちょっかいを出し始めた。
交尾中のオスは,翅を半開翅して,集まるオスたちを威嚇している。
ところが,ウラナミシジミのメスも,翅を少し開いて,
交尾拒否しているのが,面白い。

 

しばらく,このカップルを観察していたが,
ちょっかいを出しに,寄ってくるオスは後を絶たなかった。
オスたちの,メス獲得は,かなりの競争率なんだろうと察する。

 

D7100 150mm

(長野県上伊那郡辰野町)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀