2022年9月27日
田園地帯のお花畑の蝶たち

 

 

田園地帯の真ん中のお花畑。
蝶たちが集まり,花の蜜を吸う。
数が最も多いのは,モンキチョウ。

 

このお花畑に集まっているモンキチョウたちは,
吸蜜がメインのようで,求愛行動はほとんど観られない。
メスも,オスに追われることもなく,ゆったりと行動していた。

 

すぐ横の畑で羽化したのであろうか・・ ?
モンシロチョウも多く観られる。
モンシロチョウの育つ畑があるのは良い。

 

数頭だが,大きく目立つキアゲハもいる。
右のカットの個体は,黒帯中の青紋がほとんど消失しており,
見慣れたキアゲハの色合いと異なり,興味深い。

 

こちらはヒメアカタテハ。
9月末になると,急に多く観られるようになる。
なかなか敏感な個体が多く,良いカットが撮影できなかった。

 

産卵はすでに終わったのであろう。
ミドリヒョウモンのメスも数頭来ていた。
大型のヒョウモンチョウなので,見応えがある。

 

ベニシジミも多く観られる。
秋型の鮮やかな燈色の翅の個体になっていた。
小さなシジミチョウで,飛翔も速いので目立たない。

 

シジミチョウの中では,ウラナミシジミがよく目立つ。
大きめのシジミチョウで,独特の翅の裏の波模様が良い。
こちらも吸蜜目的でやってきているようで,
メスもいるのだが,オスの求愛行動は観られない。

 

繁殖地では,かなり速く飛翔しているのだが,
吸蜜時の飛翔はゆったりとしていて,
全く別の種のような飛翔をする。

このお花畑だけで多くの種を観察でき,
すっきりしたカットを撮影できるのは,とても良い。

D7100 10.5mm

(長野県茅野市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀